FX入門講座　FX入門①

FXとは

海外旅行に行くとき、日本円を目的地の国の通貨(外貨)に両替する必要があります。

例えば、アメリカへ旅行に行ときは、日本円をドルに両替します。この円とドルを両替する行為を「外国為替取引」といいます。

そしてアメリカへ旅行に行くときに「1,000ドル」だとして、その時のレートが「1ドル＝100円」だったとすれば「1,000ドル×100円」で10万円必要となり、「1,000ドルと10万円を交換(売買)」することになります。

このようにFXで取引されるのは物品ではなく、通貨の交換(売買)となります。

FXの仕組み

それぞれの国の通貨は外国為替市場にて売買されており、売買されるレート(為替レート)は刻一刻と変化しております。

その売買による為替差益を狙って取引するのがFXです。

その為、簡単に言いますと「安く買った後に高く売る」ことができれば利益になります。(上記図の上段のように101円で買って102円で売れば、差額の1円が利益となります。)

また、FXでは「高く売った後に安く買う」ということでも利益になります。(上記図の下段のように)

FXの特徴

FXは「株式投資」や「外貨預金」とは異なる特徴もありますので、それぞれについて見ていきましょう。

少額資金でスタートできる

FXとは、外国為替取引を「証拠金(取引を行う際に相手方に預け入れる「担保金」のようなもの)で行う取引」です。

FXは将来必ず決済（反対売買）することが約束された「差金決済」という決済方法を採用した取引です。そのため、総取引額の現金（キャッシュ）の受渡しは必要とされず、売買の損益の受渡しのみで取引が完結します。

例えば、1ドル＝100円のときに10,000ドルの取引をしようとすると、本来ならば100円×10,000ドル＝100万円がなければ10,000ドルとの売買はできません。

しかしFXは差金決済を採用した証拠金取引ですので、総取引額（100万円）は必要とせず証拠金を預け入れるだけで、10,000ドル分の取引を行うことができるのです。

証拠金に対して「何倍までの取引ができる」というのが「レバレッジ」で、日本国内FX会社では25倍まで認められております。

このようにレバレッジ効果を利用することで、資金効率を高めることができますがレバレッジを効かせるほどハイリスクとなり、大きな損失を被る恐れがあることを忘れないでください。

24時間取引できる

外国為替市場は24時間、世界のどこかで取引が行われています。

月曜日の朝、ニュージーランドのウェリントン市場に始まり、東京・シンガポール・欧州市場へと続き、最後に米国のニューヨーク市場を迎えます。

そして翌朝には再びウェリントン市場に戻るといったサイクルで、これが土曜日の朝まで続くのです。

土曜日、日曜日と1月1日以外の日は基本的に常に取引が継続されておりますので、FXも24時間取引ができます。

ただし、相場が活発に動く時間帯、値動きが激しくなる時間帯など、特徴を捉えて慎重に取引することが大切です。

取引手数料が無料

スプレッドとは上の画像のように通貨ペアごとにあらかじめ設定されている「為替レートの売値と買値の差」のことです。

上の画像では「スプレッド：0.2銭」となっており、0.2銭は「2円の1,000分の1」と非常に少額ですが、多くのFX会社では最低取引単位を1,000通貨または10,000通貨としているため、実質的な取引手数料は「1,000通貨で2円」「10,000通貨で20円」となるのです。(取引単位である通貨については別途学びますが、簡単にいいますと「ドル円」の1,000通貨は「1,000ドルの取引」のことで、10,000通貨は「10,000ドルの取引」のことです。)

上の画像の「売 Bid」は「ドルを売って円を買いたいときの価格」で「買 Ask」は「ドルを買って円を売りたいときの価格」となっており、その差額が「スプレッド」となります。

そのため、スプレッドは小さければ小さいほどお得です。

スワップ収益

スワップポイント(スワップ収益)は「金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買ったまま保持」していれば、通貨間の金利差を得られますが、逆に「金利の高い通貨を売って、金利の低い通貨を買ったまま保持」していると金利差を支払うことになります。

「買い」「売り」どちらからでもOK

「ドル安・円高」が続く局面で外貨預金では為替差損を被ることになりますが、FXであれば「ドル売り円買い」取引によってドル安・円高でも為替差益を得ることもできます。

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